東西文化研究ノート

東西文化の融和体得者を育成せんことを建学精神とする両洋学園の創立者・中根正親先生の「両洋精神」と、国民教育の友とならんと「社団法人実践人の家」を創始された教育哲学者・森信三先生の「全一学」に魅せられて、「東西文化の融合は大和民族の世界史的使命である!」というテーマに的を絞って東西両洋文化の研究をしている管理人のブログです。
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幻の東西文化融合論(1)森信三先生との出会い
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    東西文化の融和体得者の育成を建学の精神に戴く京都の両洋学園に縁あって奉職した私は、創立者の中根正親校長の下で薫陶を受けるうち、「両洋」の二文字に象徴されるロマンの世界に魅せられ、果てしもない「夢」を追いかけて、その途方もないジャングルの中を彷徨い、東西文化融合の理論と方法を求めあぐねて苦しんでいた。

    そんなとき天恵というべきか、「東西文化の融合は日本民族の世界史的使命である」と説かれ、その具体的方法まで教示されている森信三先生の著書に巡り会い、また直接先生から教えを受けるという幸運に浴し、両洋学園の建学精神「東西文化の融和体得者の育成」をめぐっての私の人生は大きく展開し始めたのであった。  

    森信三先生に巡り会って本当に幸せだったのは、何と言っても真の「教師道」を教示されたこと、第二は実践人グループの諸先輩、同志同友との交流、殊に個人誌の交換による相互啓発であった。  

    森信三先生のみ教えの中で最も印象深いのは、東西文化の融合についてのご講和の一節である。即ち、「一口に東西文化の融合というが、東西文化の真の融合は、例えば日本が西欧文化圏のある国によって占領支配され、日本語の使用を禁止されるとか、日本の伝統的な文化そのものまで否定されるとかの悲劇を通して、やっと西欧文化とは何であるかが体得されるというもので、まさに日本民族の存亡をかけた命懸け血みどろの中から達成されるものである。」

    この衝撃的なご講話を、私は「幻の東西文化融合論」と名付け、また「日本民族キリスト的受難説」と呼んで東西文化融合を口にするときの自戒の言葉としている。先生のご講話は極論であるが故によく物事の本質を突いており、世界史の展開が一つ間違えば現実に起こり得ることだと思う。昭和20年8月15日以降、駐留米軍に占領され続け、じんわりと民族を骨抜きにされている現実こそは、森信三先生のご指摘そのものである。  

    森信三先生が「日本民族の世界史的使命」とお説き下さっている「東西文化の融合」の道は、前途遼遠、現在は勿論の事、民族がその命運をかけて取り組む二十一世紀の課題である。

    | 森信三 | 22:29 | comments(0) | - |
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